韓国で開催される次のオリンピック「平昌オリンピック2018」へのロシア代表の出場が危ぶまれていましたが国家の代表としてではなく、個人としての参加が認められることになりました。
フィギュアスケートでは(まだ代表は決まっていませんが)ロシアは男子2枠、女子3枠、ペア3枠、アイスダンス2枠の出場枠を獲得し団体戦の出場も決定。
エフゲニア・メドベージェワ選手やアリーナ・ザギトワ選手、ミハイル・コリヤダ選手やセルゲイ・ボロノフ選手らの活躍が期待されており特に女子はメドベデワ選手が優勝・金メダル候補の筆頭であることから出場停止となれば大きな影響を与えることになりましたが個人参加が認められたことで出場することができます。
2014年からドーピング問題で揺れ続けているロシアのスポーツ界ですが、11月16日に韓国で開催されたWADA(世界反ドーピング機関)の理事会でロシアの資格回復を見送ったためロシア代表のピョンチャンオリンピックへの出場が危ぶまれています。
WADAは2015年11月にロシアが国ぐるみでドーピングを行っているとの報告書を発表し「モスクワ反ドーピング研究所の公認取り消し、WADAのロシア反ドーピング機関への不適格認定、さらに国際陸連のロシアへの出場資格停止処分」が行われました。
IOCへのロシア代表全員の出場停止の勧告も行われていましたがリオオリンピック2016には陸連から資格停止処分を受けた陸上選手を除き約280人の選手が出場しています。
今回はさらに厳しい裁定が下されたようでIOCは12月の理事会でロシア選手団の平昌オリンピック出場は「ロシアとしては参加禁止処分」「個人参加は認める」という判断を下しました。
リオにはロシア代表・ロシア選手団として出場できましたがソチには「ロシアから」と名乗ることは出来ますがロシアのユニフォームの着氷は認められません。
さらに国旗の掲揚、国歌の斉唱も認められず、仮にメドベデワ選手が優勝するとロシア国歌ではなくオリンピック賛歌が流れます。
大統領は参加は止めないといっているようですがボイコットすべきとしている政治家も多くロシア選手の出場はまだ行方がわかりません。
ロシアの出場選手を決めるロシアナショナル=ロシア選手権は12月の全日本フィギュアと同じ週に行われます。