2017年3月末にヘルシンキで開催される世界フィギュアスケート選手権2017、ヘルシンキワールドの女子の注目選手・優勝候補・見どころをお届けします。
今シーズンの女子フィギュアはバンクーバーオリンピック以来となる世界歴代最高得点の更新があるなど五輪シーズン前にさらなるレベルアップが見られハイレベルな戦いが予想されます。
優勝候補・表彰台候補になりそうな注目選手やそれらの選手の演技のみどころを紹介します。
↓女子の出場選手の自己ベスト・シーズンベストのスコアのランキングはこちら↓
フィギュアスケート世界選手権2017 女子の出場選手のPB・SB
世界フィギュアスケート選手権2017 女子の注目選手・優勝候補・見どころ
World Figure Skating Championships 2017
日程：2017年3月29日～2017年4月2日
開催地：ヘルシンキ（フィンランド）
世界フィギュアスケート選手権2017 ヘルシンキワールドの日程と時間
まずは日本代表の出場選手から。
四大陸フィギュア・冬季アジア大会を疲労骨折により欠場していた日本代表女子のエース宮原知子選手は世界選手権も欠場を発表。
代わりに本郷選手の出場が決まり女子フィギュアの日本代表の選手は三原舞依選手・樋口新葉選手・本郷理華選手の3人になりました。
この中で今シーズン最も成績を残しているのは四大陸選手権で優勝した選手。世界フィギュアには初出場です。
自己ベストを200.85点の200点台に伸ばして初優勝しましたがステップとスピンでレベルの取りこぼしがあり伸びしろも十分。
フリーは難易度の高いルッツからのコンビネーションジャンプを2本（3Lz+3Tと3Lz+2T+2Lo）入れた構成でこの2本のジャンプだけで20点以上の得点を獲得しているので上位入賞にはミスのできないポイントです。
全日本フィギュア2位の選手も世界フィギュアには初出場。PBは194.48点と出場選手中10位ですが2015年・2016年の世界ジュニア3位と大舞台に強いので世界フィギュアの舞台での飛躍に期待です。
急きょ出場の決まった選手は先日開催されたクープ・ド・プランタンでは今季不調が続いているジャンプはミスがありましたが優勝。世界フィギュアには過去2大会出場し2015年は6位、2016年は8位と入賞も経験しています。
優勝候補はやはりロシアの選手。
メドベデワ選手は今シーズンバンクーバーオリンピックでキムヨナ選手が記録した世界歴代最高得点を塗り替えた現・世界女王です。
PBは229.71点でPB・SBともに2位の選手に10点以上の差をつけており2015年のロステレコム杯でエレーナ・ラジオノワ選手に敗れて2位になって以来、出場した大会で優勝を続けています。
ほとんどのジャンプで手を上げて（ﾀﾉ）加点のつくジャンプを飛ぶ上に表現力でも高い評価を得ておりストーリー仕立てのプログラムは見どころが多く目が離せません。
メドベデワ選手が世界歴代最高得点を更新して優勝した欧州選手権で2位につけたのは同じロシアの選手。
今シーズンはGPS2戦、グランプリファイナル、欧州選手権と210点台の好スコアの演技を安定してみせているメドベデワ選手のライバルの一人です。
ロシア代表のもう一人、マリア・ソツコワ選手も自己ベストは200点台。ロシア代表は3人ともメダル候補で平昌オリンピックの3枠の可能性が最も高い国ともいえます。
ヨーロッパ勢で忘れてはならないのは出場選手の中でメドベデワ選手に次ぐ自己ベストを持っている選手。
恋人のドーピング検査回避を幇助したとして出場停止処分を受けていましたが2016年に処分が終わり今シーズン復帰、欧州選手権では210.52点で3位と安定感は変わらず。
アメリカ代表は昨年のボストンワールド2位の選手がエントリー。今シーズンはジャンプに苦戦していますがPBは215.39点と昨年のような演技なら表彰台候補の一人です。
このワグナー選手を破って全米選手権で優勝したのが選手。四大陸選手権ではジャンプミスが続き12位に終わりましたがナショナルでは214.22点（ISU非公認）の好スコアをマークしており好調なら上位に入る可能性が十分。
カナダ代表は選手とガブリエル・デールマン選手がエントリー。
オズモンド選手は調子の波が大きいものの自己ベストはグランプリファイナル2016の212.45点。ガブリエル・デールマン選手はPBは196.91点点と200点台には乗せていませんが安定して190点台の演技を披露しており他の選手にミスがあるときっちり表彰台を獲得する選手です。
↓男子版はこちら↓
世界フィギュアスケート選手権2017 男子の注目選手・優勝候補・見どころ
ハイレベルな戦いが予想される世界フィギュア。
男子・女子シングルの結果は実況でお届けする予定です。
